Q.契約書にある1時間に10分間の休止というのはなんですか?
データ入力の仕事で働いています。契約更新の時に気付いたのですが、契約書に「1時間に10分間の作業休止時間を設ける」という項目がありました。たとえば、3時間に30分の休憩をとるということも可能なのでしょうか?
A.契約書にある1時間につき10分間の作業休止時間に疑問をもたれているのですね。これはおそらく、厚生労働省が出している「VDT作業ガイドライン」というものに従ったものだと思います。
VDTとはVisual Display Terminalsの略で、パソコンのディスプレイなどの表示機器のことです。VDT作業とは、パソコンのディスプレイを見つめて行う作業のことです。長時間のVDT作業によって、眼精疲労や視力の低下、精神的疲労から情緒不安定や不眠症になった事例もあるようです。働く人の健康を守るため、厚生労働省はVDT作業に携わるときのガイドラインを出しています。
働いている期間が1年未満の場合は残念ながら法律の定めはありません。派遣会社にこまめに確認して、なるべく早く結論を出してもらうようにしましょう。
VDT作業ガイドラインには次のことが書かれています。連続作業時間が1時間を超えないようにすること。連続作業と連続作業の間に10〜15分の作業休止時間を設けること。連続作業時間内において1〜2回程度の小休止を設けること。
契約書に書かれている「1時間に10分間の作業休止時間を設ける」とは、このVDTガイドラインに則ったものだと思います。
休止時間と休憩時間は、微妙にニュアンスが違います。休憩時間は、何をするのかは原則として自由です。公園でお昼寝しても構いませんし、昼食を食べにいくこともできます。ここで言われている休止時間は、ディスプレイを見るのを止めることです。会社は休止時間の間、電話対応などの別の仕事をするように指示することもできます。
3時間連続作業をして、30分休憩をすることはガイドラインの趣旨と異なりますので、残念ながらできません。
忙しくてなかなか時間が取れないと思いますが、時々ディスプレイから目を離して、書類の整理をしたり、電話応対するなどして目を労わってください。
新VDT作業ガイドラインの概要
3.作業管理
作業者が心身の負担が少なく作業を行うことができるよう、次により作業時間、作業休止時間等について基準を定め、作業時間の管理を行うこととした。
一日の作業時間。他の作業を組み込むこと又は他の作業とのローテーションを実施することなどにより、一日の連続VDT作業時間が短くなるように配慮すること。
一連続作業時間。1時間を超えないようにすること。
作業休止時間。連続作業と連続作業の間に10〜15分の作業休止時間を設けること。
小休止。一連続作業時間内において1〜2回程度の小休止を設けること。
(2007/10/29現在)